2018年6月16日の20時10分頃、夕食を食べながら映画(DVD)を観ていたら、いきなり真っ暗になってしまいました。
そうです。
小金原団地のほとんどが停電してしまったんです。
こういう時って、一瞬何が起こったのか分からなくなるものですね。
「え?」という感じで、目の前が真っ暗になってしまいました(停電なので当然ですね)。
停電時間と停電地区
停電日は先程書きました、2018年6月16日。
時間は20時10分頃でした。
停電地区については、以下の通りです。
柏市 | 酒井根 |
松戸市 | 小金原1丁目 小金原2丁目 小金原3丁目 小金原4丁目 小金原5丁目 小金原6丁目 小金原7丁目 八ケ崎1丁目 八ケ崎2丁目 八ケ崎 二ツ木 |
東電が出した停電理由
東京電力の停電情報ページを拝見しますと「お客さま敷地内での設備トラブルの影響」と書かれています(6月19日11時30分発表)。
これだけの発表で納得するのは、おそらく日本人だけなのでは…(^^;
「お客さま敷地内での設備トラブル」とありますが、この「お客さま敷地内」というのは、もしかしたら小金原団地のことですか?
だとすると、小金原団地が周辺地域の皆様にご迷惑をお掛けしたということ??
いえいえ、そうだとしたら東電から「今回このような原因でしたから、対策して下さい」というような連絡が来るはずですよね。
ということは、今回の停電の原因は小金原団地の敷地内ではなく、どこか別の敷地内で設備トラブルが有り、その影響で小金原や八ヶ崎といった多地域が停電になったということになります。
その原因となった場所はどこで、どんなトラブルだったんでしょうか。
せめて、その程度の情報は欲しい気がしますよね。
私も理事として、小金原団地住民の皆様に、どういう理由だったのかを説明したいです。
そして今後同じようなことが度々有るのかどうなのか、その辺りが気になります。
実は松戸地区は同月27日に、市川市・松戸市合わせて2300戸の停電が有ったわけです(原因は「東電の設備への樹木等の接触」)。
今回の4900軒には及ばないものの、結構大きな規模でした。
1ヶ月の間にこれだけの規模の停電が有ると、また何らかの原因によって度々起こるのではないかと不安になりますよね。
ですから最低でも、今回の停電がどうして起きたのかを聞きたいと思ったのです。
東電にメールをしました。
6月16日の大規模停電が起こった本当の理由
これは東電の担当者と電話で話をした内容をそのまま載せて有り、「本当の理由」かどうかは私には分かりませんが(もしかしたら誤った情報かも知れないという意味)、あながち間違ってはいない情報だと、私は考えます。
「敷地内」というのはどこの敷地内なのか
「名前は言えない」ということでした。
言えないというより、電話をくれた担当者の言葉を信用するならば、この担当者の耳には入っていないんだそうです。
それならば仕方がないと、とりあえずは納得しました。
「この停電の原因を作ったのは誰なのか」についてのヒントが有るならば、「被害が出ている周辺地域に有る、高電圧の契約をしている東電の顧客」ということになりましょうか。
6000ボルトの契約をしている民家なんていうものが想像出来ませんので、企業なのかな?とは想像できるわけですが…。
何故その企業のトラブルが大規模停電につながったのか
これ、不思議ではありませんか?
火事で飛び火したのならばまだ理解できますが、今回は設備ですからね。
その企業の敷地内の設備トラブルが、どうして周辺地域まで巻き込んでしまったのでしょうか。
これを、水道設備に例えてみますね。
水道局から供給されるお水は、水道管を通って皆さんの家の敷地に入り、洗面台やキッチンの蛇口に振り分けられ、いつでもキレイなお水が供給されるようになっています。
戸建ての場合、水道管が敷地に入った辺りにメーターボックスが設置されていますよね。そのボックスの中に「逆流防止止水栓」というものが付いています。
小金原団地の場合でしたら、各棟に設置されている直結増圧ポンプの中に「逆流防止弁」というものが付いています。
このように水道設備は、「皆さんの敷地内でトラブルが発生しても、周囲の人達に迷惑がかからないように『逆流させない装置』」が付いているんですね。
私の仕事は上下水道関係ですので、その我々から見れば、このような装置が付いていることは「当然」なわけです。
これを今回の停電の話に置き換えてみましょう。
敷地内の電気設備にトラブルが発生した場合、周辺地域に迷惑が掛からないように(水道設備でいう「逆流防止弁」のような)、何らかの対策をしているのではないかと推測されますね。
実際に “SOG動作機能(敷地内でトラブルが発生してPASやUGSの開閉器に大きな電流が流れたときに、周辺地域にまで被害が及ばないようにする装置)” というものが有るそうです。
高圧設備の契約をしている顧客ならば、当然このSOG動作機能を付けているだろうと考えるのが普通ですよね。周辺地域に迷惑が掛かってはいけませんので。
しかしこれ、法律で義務付けられてはいないんだそうです。
私 「東電さんの方では、高圧設備の顧客に対して『SOG動作機能を付けて下さい』というような働きかけはしているんですよね?」
東電「はい。敷地内電気設備の更新時や、新規のお客様に対しては『お願い』という形でしています。しかし義務付けではありませんので、お客様に強制は出来ない状況です」
私 「となると、まだまだ周辺地域にトラブルを起こしそうな企業が有ると」
東電「そういうことになります。でも、新しいお客様や、設備の更新を行ったお客様に関しては、ほとんど対策をされています」
古くからの顧客で、SOG動作機能が付けられていない設備を有している企業が無くならない限り、今回のような停電が再度起こる可能性が充分に有るとのお話でした。
「何故、義務付けられないのでしょうか?」という疑問が残りますよね。
小金原団地が原因を作ってしまうことは有るのか
結論を先に申し上げますと、小金原団地が原因になることは「無い」そうです。
小金原団地は低圧設備の建物であるということと、定期的に関電工でメンテナンスが行われている為、安心して良いとのことでした。
写真は、2018年3月22日に行われました、電線の交換工事です。
定期的に点検をし、そこで見付かった不具合はすぐ対処して頂いております。
まとめ
① 2018年6月16日20時15分~22時28分の間、松戸市小金原周辺・柏市酒井根で大規模停電が有った。
② 東電の発表では「原因は、お客さま敷地内での設備トラブルの影響」となっており、停電の原因となった顧客の名前は言えないが「被害が出ている地域に有る、高電圧の契約をしている古くからの顧客」であることは確実。
③ その原因となった顧客の設備には「SOG動作機能」が付いておらず、古い設備のまま使用していたので、敷地内トラブルが周辺地域にまで及んでしまった。
④ 「SOG動作機能」が付いていない設備を有している顧客はまだ残っていて、今後同じ停電が起こる可能性は充分に有る。
⑤ 小金原団地は低圧設備なので、今回のようなトラブルの原因にはならない。
最後に。
停電した時間帯に、飲食店など営業中のお店も多く有りました。
お酒を楽しむお店でしたら、丁度盛り上がっている時間ですよね。
でも、辺り一帯が真っ暗になりましたから、当然営業は出来ません。
こういう保証関係は、いったいどうなっているのでしょうか。
信号機も止まりましたので、そのせいで、もしも事故が起きてしまったら?
法律で決まっていないとはいえ、実際に迷惑が掛かったことには変わりないですもんね。
なんとなくスッキリとしない結末ですが、これも“日本人独特の終わり方”ということになりましょうか。
せめてもの救いは、今回の原因が、こうやって少しでも明るみに出たことですね。
理由が分からないとモヤモヤしますし、不安にもなりますので。
停電時に出てきて見回りをして下さった理事の皆様、そしてメガホンを持って説明に回って頂きました自治会役員の皆様、ご苦労さまでした。
「説明してもらって安心した」という居住者が、たくさんいらっしゃいました。
6月16日の大規模停電については、以上でございます。